粉飾決算
CPE取ってる。
その中で「綱紀関係事例集」なる会計士協会から出版されている粉飾事例や不正事例の紹介をしているものを読んでサマリーを提出するものがあるのだけれど、改めて監査って大変だなと感じさせられる。
例えば、売上高の前倒し計上に対して、監査手続に重要な不備があったものがあるんだけど、文章で読んでいる限りにおいてはたしかに検討足りないよね、監査人何やってんのって感じになるが、現実は大変です。粉飾している企業に限って対応はいい加減だし、巧妙に隠すし。しかも、監査会社から監査報酬ってもらってるから、契約切られると大変だし。しかも、アホな上場会社のモラルの低い社長とかが、内部統制を無視して粉飾するならまだしも、東芝みたいな一流企業でも平気で色々仕掛けてくるから手に負えない。監査だけの収入源より、やはり色々経験することにより引き出しなりを広げて、会計士自身も色々経験してから収入源や得意領域を広げてから監査に入るとより深く、実効性のある監査ができるんでない?と思ってしまう。監査だけで生活しているわけでないから、より毅然とした態度で監査手続ができるし。
自分はやはり、アドバイザリーというものを経験して良かったと思う。
幅が広がったことと、決して現状に満足してはいけないという心構えみたいのができたから。